大栄工業の工法・素材について
パッシブソーラーシステム「そよ風」
そよ風とは・・・
太陽の熱を利用し、屋根で暖められた空気を直接、家の中に運ぶシンプルな仕組みのパッシブソーラーです。空気が室内を満遍なく巡るように計画されており、どこにいても一定の室内温度を保ちます。
「そよ風」の特長
特長1.新鮮な空気を入れて換気ができる
外の新鮮な空気を屋根で暖めながら、室内に送り込んでいます。冬場でも暖めて室内に送り込んでいれば、換気が熱負荷になることはありません。
特長2. ほのかに温かい“輻射熱床暖房”
日中に熱を取り込むだけでは太陽が沈むと冷めてしまいます。そこで、コンクリートの性質を(蓄熱)を利用し昼間の余分な熱を基礎コンクリートに溜めておき、外気温が下がるにつれてゆっくりと自然に放熱することで室温の変化を緩やかにします。床が輻射熱暖房として‘ほのかに温かく’室温の温度差が少ないのが特長です。
特長3. 夏は涼しく
夏の夜、屋根は放射冷却によって冷たくなります。冷たくなった屋根を利用して空気を冷やし、室内 に涼しい風を送り込むと同時に床下に蓄冷することで、朝の室温上昇を抑えます。窓を締めたままな ので防犯上も安心です。
特長4. 地球に家計に優しい住まい
そよ風のエネルギー消費はファンの稼動だけ。このファンの稼動にかかわる動力はわずか電球1個程 度。日常のランニングコストを抑えて太陽もエアコンもストーブも賢く無駄なく利用します。
そよ風の仕組み -冬-
冬の昼間
まず、軒先などに作られた外気取り入れ口から空気を取り出します。
- 金属屋根を太陽で暖め、屋根下の空気層を通過する空気と熱交換します。
- 屋根で暖められた空気を集めます。
- 集まった空気はハンドリングボックス内で床下に送ったり、排気するなどに分かれます。
- 床下に送る際はダクトを通って床下に送ります。
- 送られた空気はコンクリートに熱を蓄えるのと同時に直接、床面も暖めます。
- 床下を通過した空気は室内の吹き出し口を通って室内をゆっくりと循環します。
冬の夜間
日照が得られない日が続いた場合や夜間には補助暖房を使用します。
取り入れた外気は室内側のハンドリングボックスを締め、そのまま外に排出します。
室内で暖められた空気はファンを使って室内を循環させ家全体を一定の温度で保たれるようになります。
そよ風の仕組み -夏-
夏の昼間
屋根で集められた熱はそのまま外へ排出されます。
室内が暑い場合は補助的にエアコンの冷房を入れそよ風のコントローラーの循環ボタンを押すとファンが動き、天井下の熱い空気がリターン口よりダクトを通って床下に送られる。
同時に1階で冷えた空気が天井まで押し上げられて循環し、涼しさを家中に広げます。
夏の夜間
夜になると外気温が下がり室温よりも低くなると冷たい空気を自動的に室内へ取り込みます。
放射冷却によって冷たくなった金属屋根の下を流れた涼風を取り込み床下のコンクリートに蓄冷します。