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地上3階と小屋裏部屋をフルに愉しむ暮らし
中野区に建つ住まいは3階建。さらに3階には小屋裏部屋があり、小学5年生の理子ちゃんと5歳の友輔くんが愉しむスペースになっています。
家族4人が住むには十分な広さのようだが、実は物が大変多いお宅。居住空間と収納スペースをバランスよく配置し住み心地の良い住まいになりました。
「収納をディスプレイにする」
玄関を入ると、目の前には存在感たっぷりの階段が現れます。都内で家を建てると、都心特有の建築規制がかかります。
いわゆる、防火規制。この住まいは、中野区に位置し準防火地区。自然素材の構造を表しにするには、燃えしろ設計といって構造材がすぐに燃えないように通常より太い構造にしなければなりません。そんな、法規制が幸いしてか玄関の前には存在感たっぷりの階段ができたという訳です。
この住まいは、2階部分がリビングスペースになっています。存在感たっぷりの階段は、訪れたお客様も自然と2階へと足を運びたくなる、、、
そんな効果があるようです。
階段を上がっていくと、階段の壁一面に収納棚が現れます。この収納棚は3階部分までぎっしり設置されています。旦那さんの趣味で、このお宅には約3000枚ものCDがあり、以前の住まいでは収納に一苦労していました。そこで、階段の壁に設置した収納棚が活躍します。今までは、収納に困っていたCDも今では住まいをディスプレイするインテリアの一部になりました。物も収納の仕方で暮らしを愉しくするアイテムになるんですね。
「小屋裏は物置部屋ではもったいない」
3階にある小屋裏スペースは、子供たちの格好の遊び場。2階をリビングスペースにした結果、1階部分は土間収納と6畳程度の収納部屋をつくることができました。おおよその遊び道具や荷物は1階部分に収納できています。だから、小屋裏は物置部屋にはなりませんでした。小屋裏を覗いてみると、ティッシュの箱の壁が、、、、、
これは何?と、長女の理子ちゃんに聞いてみると、「ティッシュの箱の家」と答えてくれました。築3年の家の屋根裏部屋に約2年を費やし「ティッシュの箱の家」を建設中。出来上がれば、理子ちゃんが小さい時から夢だった「秘密基地」の完成のようです。
2階の階段スペースの張り紙を見てみた。そこには、「理子・友輔建設会社でございます。ごめいわくをおかけしますが、当社では『もったいない』をテーマにリサイクルハウスの建設をしたいと思っています。お手数ですが建設予定場所の屋根裏部屋には、いっさいの物を置かないでください!ご理解とご協力をおねがいします。」と書いてありました。
愉しい住まいをつくると、自然とコミュニケーションが生まれ暮らしがどんどん愉しくなっていくようです。